昨年、最後の競市にいきました。その時、いい感じの松を目にしました。
出品者の方とお話して競市の前にお手頃価格でいただくことができました。
最近、自分は「文人木」がすごく好きで、この松も文人木に作っていこうと考えています。実はこの松、「小岱松」と言います。
熊本県の小岱山に自生している松で、黒松と赤松の掛け合わせでかなり貴重な松なんです。
それを実生から管理されていて約30年。樹高は50cm、我が家の盆栽の中で一番大きいものになりました。
最初に、左右に展開してる枝、これを下向きに大きく曲げていきます。
最初から針金が巻いてあったのですが、ほとんど効いていません。そこで、太枝を剪定した後を利用しそこに太めの針金を巻いて滑り止めにしました。
それぞれの枝に細い針金をかけて牽引する方法で曲げていきました。
この画像では、左に展開している枝、これが後ろ向きに展開してしまうので、ここでの固定は諦めました。
そこで、考えたのが・・・・
太めの針金を鉢にぐるっと巻きつけます。そこを支点として細い針金を使用し牽引しました。
いい感じに前向きに展開したので、小枝に針金を巻いて広げるように曲げ付けていきます。
反対の枝も針金を巻いて、上向きに展開いている枝は横に曲げ、先端を畳み込むように曲げていきます。
頭になる部分、ここにも針金を巻いて、左右に展開している枝を下向きに曲げます。
何箇所か細い枝が展開しているのですが、そこは要らないと思ったので剪定しました。少しはスッキリした感があります。
最後に中間にある枝、ここも下向きに展開させます。
ここお針金もあまり効いていないので、その下にある枝を利用して・・・・
下向きに牽引していきます。これで一応作業は終了です。
文人木となるとちょっと枝数が多い・・・
それに、今年は植え替えをしようと考えています。根元の用土があまりいい状態ではないので、しっかり土を落とそうと思っています。
その時、根を傷つける可能性、大。
最悪、枝が枯れることも考え、この状態にしました。
将来は、下段の枝二つは、剪定するなり、神に、そして中断の枝を使って差し枝、後ろ枝になるのかな〜と考えています。
今後は新芽の展開で決めていこうと思います。
こんな感じで盆栽の樹形を悩むのも面白いものです。
コメント