軸きり揷し木「黒松」の鉢上げ

2月の中旬、風はまだ少し冷たいのですが、日中天気がいい日はポカポカの陽気。

もう春と感じさせるほど暖かくなりました。

そこでちょっと時期的には早いのですが、昨年軸きり揷し木にして管理していた黒松の素材を鉢上げすることにしました。

今回、軸きり揷し木にした黒松の成功率は9割。かなりいい数字になりました。

これは2年前に2割程度の成功率を経験。その原因は、おそらく浅く黒松を挿したことで土表面が乾燥したこと・・・さらに固定が緩く、風に煽られて倒れたことが考えられました。

そこで今回は黒松を奥にしっかり挿すことにしました。

そうしたらこの成功率になりました。

では早速ビニールポットに鉢上げしていきます。

まず準備

大粒の赤玉土を底石に敷き詰めていきます。その上から、小粒の赤玉土と山砂を6:4の割合で混合したものをビニールポットの6分目くらいまで入れます。

では、駄音鉢の苗から。

箸で用土をほぐして優しく引き抜きます。

1年も経過してないのですが立派に根が展開していました〜。

長く伸びた根をカットして、長さを揃えます。

根をしっかり広げて用土を入れていきます。

次、この苗。

この苗はかなり優秀な根をしています。

黒松(殆どの植物はそうかもしれません)は、発芽して下に下にと根を伸ばします。これを直根と呼び上に芽を展開させるには大事なことなんですが・・・・

浅めの鉢に植えるにはちょっと不都合!

そのため、発芽して新芽が展開する頃に軸きり揷し木という処理を行います。

そうすると、この苗のようにカットした茎の部分から四方に根が展開し根張りの良い黒松になる可能性を秘めているんです。

もちろんここからの管理も非常に大事!

数も多くちょっと夢中で行っていたので、植え替えの時の写真を撮るのを忘れました・・・・

ポイントはしっかり四方に根を広げて用土を入れます。

あとはしっかり水を与えて終了です。

今年しっかり管理してどこまで大きくなるか・・・

楽しみな黒松となることを願って!

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