さて今回も糸魚川真柏です。
この素材も揷し木にして管理してものですが約3年間そのまま放置していました。
横向きにしっかり枝葉が展開していて、見た感じは半懸崖が仕立てやすいかな〜と思うのですが・・・
やっぱり自分は懸崖が好きです。
この糸魚川真柏の素材。左の画像を正面に見ると、根本の幹の曲がりが面白いですね〜。
このまま半懸崖という手もあるのですが・・・上からこの素材を見てみましょう
枝がごちゃごちゃしているので、とりあえず幹がしっかり確認できるように剪定していきます。
うん、スッキリしました。
ここで、幹の皮が剥がれているところが数カ所ありますね〜そしてその下からはちょっと赤っぽい色の皮が見え隠れしていますね〜
これは真柏が成長している過程なんですね〜少しづつしっかり成長していることに嬉しい限りです。
成長の話こここまでにして、この素材の樹形をどうしよう・・・・
冒頭でも述べたようにやっぱり自分は懸崖が好きです。
それはどうしてか?
懸崖とは断崖絶壁に根を張り、下向きに成長している木を表現した樹形で、自然の中で力強く生きている様子を感じ取る事ができるところ・・・そこが懸崖が好きな理由なんですね〜
では果たして自分が自然の過酷な環境の中で生きてる木を表現できるかというと自身はないのですが・・・好んで仕立てています。
銅線、#18。先端はちょっと細いのですが、捻転させながら下向きに曲げつけたかったので少し太めの銅線。
これを巻きつけてしっかり捻転させながら下向きに曲げていきました。
これでこの糸魚川真柏の素材も懸崖を目指していきます。
コメント