糸魚川真柏の幹を裂く

あけましておめでとうございます。

いよいよ2024年がスタートしました。今年もまた盆栽を楽しみながらブログも更新していきます。

さて今回は、この糸魚川真柏の素材です。

この糸魚川真柏。揷し木にして管理していて、一度針金を巻いて曲げつけていたのですが・・・そのまま2年ほど放置していました。

枝葉はしっかり展開しているのですが、根本からの立ち上がりがストレートでなんか面白みが無い。

このまま曲げてもいいのですが、ちょっと面白いことを思いつきました。

それは、幹の真ん中から裂いて、双幹すること!

上手くいくかは分かりませんが、彫刻刀で丁寧に幹を削って裂いていこうと思います。

まずは裂いていくところを軽く彫刻刀で印をつけて真ん中を削り幹を裂いていきます。

一番苦労したところが大きく幹が曲がっているところ。この部分はゆっくり丁寧に削りました。3本の枝があったので少し上部を厚くなり気味にしないと上手くいきそうになかったのでここは一番神経を使いました。

どうには半分とまではいきませんがどうにか幹を裂くことができました。あとは根本の枝を剪定

裂いた幹の表面を保護する目的で「ラフィア」を巻き、その上から銅線を巻き付けました。

あとはそれぞれ二つに別れた幹を曲げつけるのみ。

ここで意識したことは、前後左右から裂けた幹の表面が見えるように、捻転させながら曲げつけていきました。

最終的にこんな感じになりました。

左に展開している枝は吹き流しに。右に展開している枝は模様木のように仕立てていこうと考えています。

その前に実は大前提があります。それはこのまま枯れないことです。

この糸魚川真柏にとっては、とてつもない状況で、ちょっと過保護に管理してこいと思います。

コメント