このモミジの寄せ植えの画像を見比べてみました。


左が、2019年に種を蒔き掴み寄せ植えにした苗。右は2020年に掴み寄せにした苗を軸切り挿し芽にして管理していたものです。
根元を見てみると・・・軸切り挿し芽にした苗が、四方に広がり根の張りがいい。そして癒着も早い感じがします。


自分は、株立ちのモミジが好きで、特に根が癒着して板状になる盤根を目指しています。
もちろん、ある程度の年数は必要ですが、少しで近道になればと、ある方のブログを拝見して自分も挑戦していました。
しかし昨年、10組ほど掴み寄せ軸切り挿し芽を行なっていました。強風に煽られたのか、仕事から帰ってきた時には1本だけが無事、残りは地面に飛ばされ、用土からはみ出したりと・・・干からびてほぼ壊滅状態でした。
ちょっと手間暇かけて掴み寄せ軸切り挿し芽にしたので、これならもう実生のまま掴み寄せにすればいいや〜と思っていたのですが、先程の苗の違いをみると、頑張る気持ちが沸くんですね〜
そこで今年も挑戦しました。モミジの掴み寄せ軸切り挿し芽。
今年発芽したモミジ苗たち、子葉も展開してきていて今が挿し芽のタイミング。それにしても発芽率が悪かったですね〜


200粒ほど蒔いたのですが・・・発芽したのは50本前後です。
では、気を取り直して・・・
まず、用土をほぐし、苗を抜いていきます。その後、根が乾燥しないように水の中に浸けておきます。


全部抜き終わったら、根の土を落とし綺麗にします。
そして1本1本束ねていくのですが、この時、根の白い部分と幹の赤い部分の境目の位置を合わせておくと後が楽に作業できます。意味は無いのですが11本ずつ束ね、最後残りは全部まとめました。


今度はこの束ねた苗を糸で結んでいきます。この時、糸が湿っていると緩まないので固定しやすいです。


ここまでできたらいよいよモミジの軸を切っていきます。糸で結んだ位置、ここをしっかり指で動かないように固定し、剪定鋏で素早く切ります。糸の下ギリギリで剪定すると苗がバラけるので、自分は5mm程度下で剪定します。
挿し芽用の用土を準備し、水をたっぷりかけます。その後1cm程度の穴を開け、そこに、発根促進剤のルートンを付けて挿していき、周りの用土を指で押し固めれば、掴み寄せ軸切り挿し芽の終了。


後の管理は、他の挿し芽同様。水を張ったトレーの中に入れ、日光、風が当たらない倉庫で2週間ほど管理します。その後は屋外の日陰で管理します。この時、昨年失敗した原因の一つ風。この対策をしっかり考慮していきます。
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