モミジ素材、欲しいところに根をつくる

今回、自分が行ったのは、根上がりにと考えているモミジと盤根を目指している2つの素材。

この2つの素材を植え替えた時、ここに根があったらなあ~と思ったところ・・・

その部分を彫刻刀で削って根が出てくるか・・・試してみようと思います。

まずは土表面から根が露出していたので、この素材は根上がりの懸崖にしたいと!

そこで、植え替えの際に根を確認しました。

案の定、表面に露出していた根の付近からは全然根が展開いていなく・・その下に伸びた部分に根が集中していました。

その様子を動画にしました。

ここで行ったのが、環状剥皮。

これは、樹木の皮を剝ぎ、形成層を遮断します。そうしたらその樹木(植物)は回復させようと組織を発達させてそこから根を出そうとします。これを利用したのが「取り木」ですね。

このモミジ素材には、この方法を用いて発根させたいところに環状剥皮を行いました。

続いて行ったのが、この素材。

昨年、小さいモミジ苗を使用して呼び接ぎ木を行い、上手く着いたので、短く剪定していました。

鉢から出して全体を眺めてみると・・・なんか横向きに植えると、いい感じになりそうですが、この赤丸で囲んだ部分に根が・・・無い!

そこで、この部分に根が欲しい。ということで、環状剥皮はできそうにないので、その部分だけ局所的に削ってみました。

こんな感じ。

ここに発根促進剤のルートンを塗布。

その周りを湿らせた苔で覆って植え替えを行いました。

この作業(発根させる)は時期的にちょっと早い感じはあったのですが、今から段々暖かくなってくる予報でしたので、大丈夫と思い行いました。

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