掴み寄せ軸切り揷し木
さて今回はモミジの寄せ植えについてです。
実はモミジですが、自分はちょっと工夫をして管理しているんです。それが『掴み寄せ軸切り揷し木』です。
これはどういったものか?
モミジの種子を蒔き発芽します。それをただ寄せ植えするのではなく、10本ほど用土から抜き、掴み寄せて糸で結束して束ねます。
それを幹の途中からカットして揷し木にする方法です。
こうすることで、そのまま寄せ植えにする方法と大きく違いが出ます。
それが根と幹の部分です。
根の違い
それではそれぞれの根と幹の違いを見ていきましょう。


机の上のモミジの寄せ植えの鉢が3鉢あります。
左の鉢は、発芽したモミジを何もしないで寄せ植えにしたもの、右二鉢は掴み寄せ軸切り揷し木にしたモミジです。
それでは根の状態を見ていきましょう。
まずは何もしないでそのまま寄せ植えにしたモミジから!


しっかり根が展開しています。根の太さも大小ありますが、細い根が展開している感じです。
次は、掴み寄せ軸切り揷し木にしたモミジです。


根の太さの違いはそこまで大きな差はない感じですね〜。
比較して見てみましょう


左右の画像、左のモミジはそのままの個体、右が掴み寄せ軸切り揷し木にした個体です。
どうですか?
根の密度は軸切り揷し木にした個体がある感じです。
幹の違い
次に幹の違いです。


幹の大小それぞれで大きな違いはないのですが、幹同士が癒着し始めているのが掴み寄せ軸切り揷し木の個体です。
木の癒着
木の幹が癒着する現象は、複数の木が近くで成長している場合に見られます。木の幹が物理的に接触し、結びついて成長することを指します。
ではどういったことで癒着がすすむのでしょうか?
接近した成長
木が非常に近くで成長していると、お互いの幹が接触し、その部分が成長過程で一体化、特に同じ種の木同士では、幹の表面が癒着しやすい。
成長環境
木が過密に生えていると、結果、木同士が接触することがあります。森林の中などでは、木の成長スペースが限られているため、近くに生えた木が触れ合い、癒着することがあります。
成長の仕方
一部の木は、枝や幹が接触することで、互いに強化し合うような成長をします。これにより、癒着が促進されることがあります。
病気や害虫
病気や害虫が木の幹を傷つけ、その傷から再生した木が癒着することもあります。
おそらく、掴み寄せ軸切り揷し木による幹の癒着は、上記3つ。
接近した成長、成長環境、成長の仕方が関係しているんでしょうね〜
でもこの癒着現象は、木が生き残るための一つの方法とも言える場合があるので、過剰に癒着した場合、成長に影響を与えることがあるため注意が必要とのことです。
確かに、どういう理由かよく分からないのですが、束ねた何本かは枯れて行ってしまう個体もあるんです。
でもこの処理を行うことで幹が早く癒着して根の展開がしっかりします。
普通に寄せ植えするより枯れるリスクは大きいのですが、得られるメリットは大きいので毎年挑戦しています。
最後に
なぜこの掴み寄せ軸切り揷し木にこだわるのか・・・
それは、自分は盤根(ばんこん)になったモミジが大好きです
この盤根とは上根が癒着してひとかたまりになった状態を呼びます。もちろん長い間経過して形成されるのですが、それを少しでも早くに形成できたらと思い行なっている方法の一つです。
この方法でも根同士の癒着は大きな違いは見れないものの幹の癒着は早いのでこのまま続けて掴み寄せ軸切り揷し木を続けてみたいと思います。



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