赤松盆栽の芽切り、全て切るわけではありません!

さて今回も赤松盆栽の芽切りです。

でも前回とはちょっと異なります。

それは今年展開した新芽を部分的に剪定することです。それではどうやるのか・・・・

根元が大きく屈曲した赤松の素材です。正面から左に展開してる枝、差し枝の部分。

この部分は枝数を増やしたいので芽切りを行います。

前回の赤松の文人木の芽切りでも記載したポイント。

昨年の葉がしっかり残っていること。

右側の2つの新芽。ここは枝数を増やしたいので芽切りを行います。そして左の新芽。ここはもっと左に枝を伸ばしていきたいので芽切りを行わずにそのままにしておきます。

その後側にある部分。ここも枝数を増やしたいので目切り。

差し枝の部分はこんな感じになりました。

このように、もっと伸ばしたい新芽はそのままに、枝数を増やしたい部分は芽切りを行います。

次、第2の枝。

ここもしっかり右に新芽を伸ばしたいので芽切りは行いません。

そして途中で展開してる新芽の部分、枝数が欲しいのですが、昨年の葉が少ないので芽切りは行わずそのままにします。

ですので、この第2の枝は芽切りを行わずそのままに!

次に第3の枝。

ここは枝数が欲しいところなので芽切りを行いました。昨年の葉もしっかり残っているので大丈夫です。

次に頭になる部分。

ここは、右斜めに展開している新芽は芽切りします。

運よくここに3つの新芽が展開してくれることが理想なのですが・・・もし展開できなければ後方に展開させたい枝がなくなります。

盆栽は、この後方に展開する枝が非常に大事で、しっかり意識して樹形を考えています。

それで、左斜めに展開している新芽。

この部分は要らないのですが、先程の芽切りの部分から3芽展開できなければ、後方に展開する枝の候補になるのでとりあえずはそのまま様子みることにします。

最後に後ろに展開している新芽。ここは全部二股に枝分かれしているのでこのまま芽切りしません。

このように、今後どのように枝を展開させたいかによって芽切りを行う部分、行わない部分しっかり将来の樹形を考えながら行います。

ま〜そう簡単にうまくは行きませんが・・・このように考えながら盆栽を眺めることが楽しみの一つです。

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