さて、早いもので1月の中旬を過ぎました。自分が住んでいる九州は、昨年と比べ寒さがそこまで厳しくないように感じます。
そこで冬、寒い時期に行う盆栽の消毒をいつするか迷っていたのですが、松柏類の葉も寒さで葉焼けしたような感じになってきたので、天気がいい日を狙って行いました。
この時にしようした消毒剤が「石灰硫黄合剤」です。
では、準備するものは・・・
まずは、消毒剤は肌などに付着しないように、ゴム性の手袋にマスク、ゴーグル。
そして消毒剤の「石灰硫黄合剤」です。(右の画像)
ちょっとここで問題というか仕方がないか・・・・・容量が10Lです。
この消毒薬は使用するときに20倍に希釈使用します。個人の趣味として楽しんでいる盆栽です。容量10Lでの販売は多量過ぎます。
有効期限が5年。2020年に購入し、今年は2024年、一応来年までです。
おそらく500mlも使っていません
でも盆栽にとって本当に必要な消毒剤なので愛用しているところです。
さて、この「石灰硫黄合剤」は農薬に分類されます。この農薬は殺菌、殺虫作用を持っており、ハダニ、カイガラムシ、うどんこ病などから保護する目的で使用します。
我が家でも、モミジに発生する「うどんこ病」の予防として毎年1月に消毒を行っています。そして今年、五葉松、赤松、黒松の苗に好んで発生した葉に黒い点々が発生する病気、おそらく「ふるい病」だと思うのですが、これらの病気の予防として今年行うことにしました。果たして効果があるかは不明ではあります。
使用方法は、冒頭でも記載したのですが20倍希釈で使用します。
そのをバケツに入れて、ミニ盆栽と素材はドブ付けを行っています。
その方法は簡単です。まずはモミジから!
前提としては、逆さまにしても鉢から素材が落ちないこと。
この画像のように、全体を希釈した「石灰硫黄銅剤」に漬け込んでいきます。
そしてこの消毒液が根本に垂れ込まないように、横向きに起きしっかり乾燥させます。
モミジと同じようにおそらくさび病に罹った黒松の素材も「石灰硫黄合剤」い付け込みます。
この黒松はまだ軽症なほうで、根本の葉、黒い点々が見て取れます。酷い素材は茶色になり枯れました。
急に寒くなったので病状が進行していないでここで止まっているのかもしれませんね〜
これ以上悪化させないように、予防として果たしてふるい病に効果があるのかわかりませんが、原因菌はカビの仲間なので殺菌作用と予防を期待しています。
同じようにしっかり乾燥するまで横向きで!
さて、最後にバケツに漬け込まない盆栽はどうするか?
それがこちら!
準備するのは霧吹きとA4のクリアファイル。見にくいかもしれませんがこのクリアファイル、中央を円状にカットしておきます。
消毒するのはこの錦松です。樹高は40cm程度です。
中央を円状にカットしたクリアファイルを根本を保護するように覆います。
あとは簡単、霧吹きで「石灰硫黄合剤」を散布していきます。
ここで気をつけないといけないのが・・・風。
風向きによっては自分に散布するし、隣近所の方に迷惑をおかけするので・・・・作業をする時は周りに気を遣います。
おかげでこの日は風も弱かったので施行することができました。
あとはしっかり乾燥するまでクリアファイルで根本を覆ったままにしておきます。
ちょっと時間はかかったのですが、盆栽たちの「石灰硫黄合剤」による消毒は終了しました。
ちょっと硫黄の匂いが気になるところではあるのですが、きっといい効果を発揮してくれると思っています。
コメント