小岱松、時期外れの植え替えを決行

5月29日に競市に参加しました。気になる松があったので、出品者の方に尋ねてみると、これは樹齢40年の小岱松ですと・・・・以前から探していて、欲しいな〜と思っていました。そこで出品の前に交渉して特別価格で入手することができました。

状態としては、新芽が展開している所と、そうでは無いところもありちょっと元気がない感じがあります。

また、部分的に昨年の古葉の状態も悪く、ここからは新芽の展開が期待できそうありません。このまま葉が落ちて枯れるの可能性が大です。

更に一番問題なのは、この根元。かなりの腰高で、そのまま鉢に乗せて用土で覆ってあり、土の状態もいいとは言えません。また、何か小さい虫にアリ、中に巣を作っているにではないかと思うくらい居ます。これではちょっと根の状態が心配です。

とは言え今は6月上旬、植え替えの時期を過ぎています。でもこのままでは元気が無くなりそうなので、ここは極力根の処理を行わないで植え替えを決行。

まずは、この根元、どのように根が走行しているか、丁寧に表面の土を落としていきます。

結構固く時間もかかったのですが徐々に根の走行が見えてきました。

この部分は太い根が確認できません、石が食い込んでいたり、掘ると何か虫の卵らしきものが出てきます。

ここはかなり表面の土を削り取り、どうにか根を確認することができました。

この時も画像には映ってないのですが、小さい虫がどこそこ動き回っていました〜〜〜

それでは、鉢からゆっくり引き抜き、底根を確認していきます。

ここにも小さい虫が居たので、できるだけ古い用土を落としていきます。

黒くなった根、簡単に取れる根などは取り除き、あとは剪定もしないでそのまま。思っていた以上に根は大丈夫でした。

これをこのまま、浅い駄温鉢に植えていきます。底石に中粒の赤玉土をしき、小粒の赤玉土:桐生砂:川砂=6:2:2の割合で混ぜた用土を山の形に盛っていきます。

その上に小岱松の根の中心と山の頂上を合わせてしっかり針金で鉢と固定します。

先程の用土を入れて植え替え終了。

今回の植え替え、根を痛めてないものの、新芽も動き始めていて時期外れ。逆効果にならないように今後の管理が非常に大事になります。

そこでしばらくの間は、置き場が庭のアーモンドの木の下。ここは朝日はしっかり浴びれて、昼間は影になり涼しい。時に霧吹きで葉水を行いながら、梅雨明けまでこのまま管理して、その後徐々に太陽に慣らしていきます。

もちろん今年の芽切りはお休みです。

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