低温湿潤処理による休眠打破 〜ケヤキの種編〜

今年も行いました。ケヤキの種の休眠打破。

昨年、ケヤキ盆栽の苗作りに種を採取に言ったのですが・・・・5、6箇所近くの公園や山道に言ったのですが、ほとんど採取できませんでした。

ケヤキの種は、豊作、凶作の時期があるそうで、しっかり採取できた時期は種を残して保存しておくのがベストだということです。

だから今年は、オークションでケヤキの種を入手しました。

入手した種は、葉が赤く紅葉する種類で、150粒入っていました。採取された年は2019年です。保存できる期間は4〜5年(冷暗所)だそうで・・・・来年までは大丈夫かな?

種の大きさは約3〜5mmで、昔話の桃太郎に出てくる「桃」の形によく似ていますね〜

150粒はあまりにも多いので、今回はその半分、75粒使用することにしました。

残りの種は、冷蔵庫で来年までさらに保存しておきます。

そしてさらにこれを約半分に分けます。その半分を「低温湿潤処理」して、もう半分は前日に水に浸水させ蒔く。

それで、処理をしない種とで発芽率にどのように影響するか実験してみようと思います。

ところで、なぜこのような処理が必要なのか?

それは、低温で乾燥保存された種は、休眠状態にあるそうです。その休眠を解除するためには、温度が低くさらに湿度のある環境で保管すること、これが「低温湿潤処理」法です

自宅でも簡単にできるので、早速始めてみます。(先週には五葉松の種を行いました)

まずは種を水を入れた容器に投入していきます。

さすがに投入してすぐは全部種は浮いていますが、24時間後には7割ほど沈んでいました。

これをさらに浮いた種をガーゼで沈んだ種をコーヒーのペーパーフィルターに包んでしっかり水で湿らせ容器に入れ冷蔵庫で保管。

このケヤキの種を「低温湿潤処理」した期間で発芽率、発芽までの期間の調査をされた報告がありました。それには、60日間、処理したケヤキの種が発芽率が高く、発芽までの期間が短かったというものでした。

これはある大学での研究で、それなりの設備があっての調査、自分が行うのは、自宅もできるという内容のも。

ちょっとした手間で、それぞれの結果が良ければ、種を有効に使用することができる。とてもいいことですよね〜

もう少し先の話ですが、結果を報告できればと思います。(種まきの時もアップする予定です)

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